このようにして企画し、選択した商品を最終的に電子カタログに載せる前に、もうひとつチェックしておくことがあります。
それは品質、価格、利益率、商品供給体制、アイテム数の五つです。
★品質
顧客は購入商品の質に満足するかどうかでリピートを決める。
電子カタログの商品は手に触れることができない。
カタログ商品のプレゼンテーションを信じるしかないのだ。
顧客は過度の期待をしがちです。
それをも満足させる商品の質が要求される。
だまされたと思った顧客は二度と買わない。
十分なクォリティチェックが必要です。
★価格
ターゲットに合った正しいプライスレンジにあるかをチェックします。
顧客によっては提示する価格が高すぎると感じるかもしれない。
逆に安すぎると粗悪品ではないかと思う人もいる。
50歳代の経営者に高級ブランド商品を販売する場合、カジュアルショップでTシャツを二九〇〇円で売っているからといって、同じ価格設定にしてしまうと売れない。
だからといって一万円を越えてしまうとこれまた売れないのだ。
★利益率
ビジネスで大切なのが利益率。
売上を上げることも大事だが、赤字では意味がない。
かつて国内と海外の価格差が幾分あった時代、通販でティファニーのオープンハートのペンダントが相当数売れたことがあります。
しかしほとんど利益の少ない顧客サービスに近い形であった。
戦略商品と位置づければいいのだが、売上は上がれど利益なしでは虚しい。
やはりしっかりと利益を上げる商品で戦わなくてはならない。
そこで経費に対して必要な利益を上げているかを検討します。
といっても単に利益率が高ければいいというものでもない。
二束三文のバッタ商品を持ち込み、卸価格は販売価格の二割ですよという業者がいる。
これに引っかかると大変、売れないものは売れないのだ。
結局安物買いの銭失いになってしまう。
利益率の確保のポイントは、仕入れ方法の検討とオリジナル比率を高めることです。
★商品供給体制
電子カタログのオンライン版では欠品は起きないヲ」とになっている。
つまり在庫がなくなった時点で欠品情報を流さないようにできるからです。
それがリアルタイムの情報を提供できるオンラインならではの特徴なのだから。
しかし先ほど独自性の項目で説明したように、そこにアクセスすれば必ずあるはずの商品がなければ顧客はがっかりしてしまうでしょう。
商品が安定供給できるかどうかをチェックします。
まずサプライヤーとの契約が必要です。
商品は十分ある、いつでも連絡くれといっておきながら、いざ発注すると「すいません、もうどこにも商品がないんです」と泣きを入れる。
これは論外。
追加生産できるか。
同一アイテムのバックアップソースはあるかをチェックしよう。
十分な在庫と供給体制がない場合、そのアイテムを載せるのは賢明ではありません。
ただしテストマーケティングの場合は別です。
★アイテム数
アイテム数は総予算とストックスペースとの兼ね合いで考える。
コンセプチャルショップ「ファイヤーファイターズ」のキーアイテムのひとつにレスキューTシャツがあります。
ナンバー1からナンバー5までのシリーズで、カラーはネイビーの一色、サイズはS、M、Lの三サイズ。
レスキューTシャツといってもSKU(ストック・キーピング・ユニット)という在庫棚数に直すと一五棚が必要になるのです。
仮に各百着を販売しようと思えば、一着二900円だから435万円販売することになる。
アイテム数とは総在庫点数であり、総在庫点数は棚数(在庫スペース)や売上金額、仕入金額に大きく関わってくる。
予算や在庫スペースを考えてバランスよくアイテム数を絞り込むことが大切です。